暫定措置以外には、延長給付は3種類ある

前回、個別延長給付というものがあって、60日(または30日)所定給付日数を延長できる制度があることを書きました。ただし、これは、平成26年29年3月31日までの、暫定措置になります(3年延長が国会で決まりました)。

ではそれ以外に「延長給付」としては、何があるでしょうか。

 

訓練延長給付

これは、以前にも書きました。
これは本当にお得!ー公共職業訓練 このページの後半部分に書いてあります。

基本手当をもらっていて、ハローワーク側が公共職業訓練を受講(受講期間が2年を超えるものは除く)するようにと、受講指示を出した場合、その受講が終わるまで、延長されます。

所定給付日数を越えても、受講終了までは基本手当がもらえます。また、公共職業訓練を受けるために待期期間中も、もらえます。

受講終了後に基本手当の支給残日数が30日に満たない人で、就職が困難と認められた人は、30日から支給残日数を引いた日数分を限度として日数の延長もあります。

 

広域延長給付

厚生労働大臣が、雇用が少なく失業者が特に多い地域の人で、住んでいる地域以外の広範囲の職業紹介を受けることが可能な人が対象となります。

所定給付日数を越え、90日を限度に延長されます。

具体的には、最近の例でいうと、東日本大震災の被災地域のうち、特に雇用情勢が悪化し、その地域で就職を希望してもすぐには職業に就くことが困難な地域として、岩手県、宮城県、福島県の沿岸地域が指定されました。

この地域に住んでいて、雇用保険失業給付の支給終了日までに再就職が困難と認められる場合、給付日数を原則「90日」分延長されたのです。対象者は、ハローワークに求職申込みをしていることや、住んでいる指定地域外の求人について職業紹介を受けることが可能であることなどがありました。

 

全国延長給付

これは全国的に不況で、失業状況が著しく悪化し、厚生労働大臣が必要であると認めた時に、指定する期間内に限って、延長されるものです。

延長の限度は、90日までです。しかし、これは全国一律に延長なので、私自身は、適用されたことを聞いたことがありません。おそらく、例外中の例外という場合のみでしょう。

 

ふたつ以上の延長給付対象になった場合

今まで書いた延長給付は、人によっては、該当するものが複数ある場合もあることでしょう。そのような場合、優先度の高いものから、順次行われます。第1順位は、個別延長給付、第2順位は、広域延長給付、第3順位は、全国延長給付、第4順位は、訓練延長給付です。

例えば、訓練延長給付を受けている人が、広域延長給付も対象になったという場合、低い順位の延長給付は、一時中断され、高い順位のものに対しての延長給付が行われます。その延長給付が終わったら、引き続き、低い順位の延長給付が行われることになります。これは、ハローワークで、対象かどうか、わかりますので、個別に聞いてみてください。