今までとは異なる業界で働くことと、異なる職種で働くこと

リクルートキャリアによる、興味深い転職世論調査がありましたので、ご紹介します。 2017年4月19日の発表です。

「第32回転職世論調査」実施 「異業界」または「異職種」へ転職する際に壁となっている要因とは? | リクルートキャリア

 

民間企業の調査ですが、なかなか興味深い内容だと思いました。今回の調査目的としては、「第32回の調査テーマは、2020年名目GDP600兆円の実現に向けた国の課題の一つである、成長分野への人材移動とボトルネックの解明」ということがあって調査を行ったということです。

 

若い人たちとの話でけっこう聞くのが、別の業界や別の仕事をしてみたい、という希望です。 この道10年のキャリアがあります、といわれると信頼感が違いますから、同じ職種でずっといるのがキャリア的には正解なのでしょうが、若いうちはいろんなことを経験してみたいものです。

 

たしかに、士業でも弁護士経験10年です、税理士の経験は20年ですという人のほうが、弁護士になったばかりですとか、税理士になって2年目ですという人よりも、依頼されることが多いでしょう。

 

顧問として選ぶならやはりキャリアが長いほうが(もちろん長いばかりで勉強が追いついていないという人は論外ですが)いいと思うのは理解していただけるかと思います。

 

しかし、経理の仕事ばかりでなく、販売職をやってみたいとか、金融機関に勤めていたが、IT企業に転職したいとか考える人もいるはずです。そこで壁となるのは具体的にはどのようなものなのか、ということを知ることは重要です。

 

政府の側も成長産業に人が移動して、これからは衰退する産業は市場から出ていってもらい、成長産業に人を投入して行きたいと考えているはずです。

 

昔の話をすれば、石炭産業に人が集中していた時代がありますが、これもいつまでも石炭産業に人が集中していたわけではありません。例えばの話、その時に自動車製造のほうに人がスムーズに行かないとこれまた困るわけです。このような人材の流動化も考えておかないといけません。

 

職種もそうです。電話交換手が多く働いていた時代と今では異なります。働きがいなど意欲にも関わる問題になるでしょう。

 

未経験の業界、未経験の職種に転職するにあたってとまどうこと

さて、リクルートキャリアの調査結果の概要を見ますと、今回の調査では、同業界同職種と比べて、異業界同職種、異業界異職種とのの転職の比較をしたそうです。

 

転職を実現したビジネスパーソンに、転職活動前から活動後の意識を調べたところ、「同業界同職種」と「異業界同職種」「同業界異職種」転職の比較で、以下の結果が示唆されました。

 

IT業界で企画の仕事をしている人が、同じIT業界ではあるけれど営業職になったとか、まったく別の分野、不動産業界で営業職になったというのではどんな点が懸念される材料になったのか異なることでしょう。

不安に思うだけでなく、ストレスとなることも充分考えられます。

概要をみますと以下のように書かれていました。

 

「業界」「職種」をまたぐ転職の壁は、”企業風土や職場慣習の違い”が壁になる。 企業風土や社内文化の違いが、求職者の転職活動や入社後活躍の負担となっている。

「職種」をまたぐ転職では、”教育体制の充実”が鍵となる。 前職とは異なる新たな実務スキルの習得機会の充実度合いが、求職者の企業選択の鍵となっている。

自由な雰囲気の会社、服装もどんなものを着ていってもよい、GパンTシャツでもOKの会社もあれば、きっちりスーツを着なければならない業界もありますよね。

 

そうなりますと、企業風土や職場慣習もかなり違うことでしょう。

また、まったく別の仕事、今まで経理の仕事だったのが、広報の仕事に移ったとなりますと、ネット広告のことやらメディア対応など仕事で求められるスキルも違ってくるのは当然です。

 

異業界だけど同職種となりますと、やはり他の企業ではどのような社風、その業界ごとにも違うでしょうが、その業界特有の自由さなども違いますから、その点が心配だったようです。

 

優先項目としては休日がどうなっているのか、休暇が取れるのかが気になるようです。今までは土日祝休みが、土日祝は出る前提でシフト制となるなど異業界ではその点がまったく違っていたという話はよく聞きます。

 

転職後には、これは程度の差こそあれ、どこに転職しても同じでしょうが、社風の違いにとまどったとの回答でした。

 

これが同じ業界だったら、ある程度イメージがつかめるのか、異職種であっても転職後にとまどったこと、との回答が減っています。

 

それよりは教育体制ですね。仕事をどのように教えてもらえるのか。自分でつかんでいくのも当然ですが、まったく放置されても経験がないのですから心配です。

転職にあたり心配なところを取り除き、要望を取り入れる

もう少し調査をみていくと、やはり異業界に行く、異職種に行くというのは心配な点が多いようです。

 

しかし、「会社に将来性あるかどうか」に関しては同業界同職種のほうが心配に感じる人が多かった結果になっていました。

 

理解している業界だからこそ、というところでしょう。 異業界への転職を経験した人が会社に要望する点についての自由回答では、同じような経験をした人の話が聞きたいようで、そのような回答、類似のものを含めてありました。

 

どのような性格の人が会社としては欲しいのかとか、職場の雰囲気、風土を聞きたい、気軽に話せる機会を設けてほしいなど書かれていました。

 

採用を予定している企業側としては前もってこのような機会をセッティングしておけば、異業界からの人材流入も望めるということになりますね。

 

これが同職種だけど異業種となると、だいたいその業界の雰囲気や他社であっても他から聞いたことがあるのか、社風や職場の雰囲気や業界の勉強に関することよりも、その職種に関するキャリアップやスキルに関して知りたいようです。しっかりした教育訓練ができるのかどうかを知りたいということです。

 

それと、あまり調査結果で指摘されていなかったのですが少し気になったことです。それは「社内用語」がわからない、という点です。

 

これは、その会社にずっといると当然過ぎてわからないことなのですが、略語など言われるとわかった前提での人と、まったくの新語、新しい言葉になる人とでは、「聞き取り」さえできない、ということにもなりがちです。 電話での対応もとまどうかもしれません。

 

また同僚の間でも勘違いのもととなる場合もあるでしょう。転職したばかりの人は、そもそも何もわかっていないということがどうしても長く在籍している人には意識されにくいことなのです。

 

仕事のスキルとは別の些細なことなのですが、これも何か業界用語集のようなものがあれば、あらかじめ教えて上げることが大事ではないかと感じました。

 


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